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2012年5月6日日曜日

「子供と大人の言葉の習得方法の違い」


カトー・ロンブはハンガリー人で、16ヵ国語をあやつる語学の達人。効果的な外国語学習法に興味のある人には有名かも・・・

その達人が、文法は要という。





松語学研究所「効率的な外国語の習得法」ゼミの論文より。
「子供と大人の言葉の習得方法の違い」をカトー・ロンブはこう述べています。幼児の特徴のひとつは、彼が未だ一つの言語も身に付けていないという白紙状態にあることなのです。(中略)
大人はすでに豊かな知性と完成の世界を築き上げています。彼の中には、思想や感受の様式だけでなく、第二信号係、すなわち意思疎通(コミュニケーション)、また思想や感情の表現の手段としての言語が形成されているのです、そして新しい言語に取りかかるとき、彼はすでに時分の中に形成されている一大体系を改築しなくてはならなくなるのです。」(ロンブ1981,P.62)
それが最も外国語を早く習得する近道なのです。論理的思考能力が高い大人は、文法を最初に覚えた方が、大変効率よく短期間で語学を習得できるのです。

舛添要一も『外国語をどう学んだか』の中で、「文法は、六ヶ月も学べばマスターできる」(現代新書編集部編1992,p81)

文法に対して「なぜ?」「どうして?」とあまり疑問を持たないこと最初から素直にその文法を受け入れ、丸暗記した方が効率がいいのではないでしょうか。
最大限信頼におけるひな型(パターン)を最大多数、相対的により速く身につけられる学習法を、わたしたちは良い学習法と見なします。前提条件となるのは、できるだけ多く、繰り返し繰り返しその正しい型に出会うことです。
出来るだけ練習問題集などでたくさん文法問題を練習するのがいいと思います。 

上記に全く賛同である。
多くの生徒は、文法を教えないオランダの語学学校にかなりフラストレーションを感じている。

文法は最重要事項だと思う生徒は多いのに、最初の語学学校では文法にふれることはなかった。先生たちは文法を教えず、質問に答えることもできず、PCの練習問題にまかせっきりなのである。

今の学校に変わってから、初めて文構造というものを、説明してくれるようになった。ピントがずれたところも多い先生ながら、説明はわかりやすい。式のように単純化してくれるので、頭が整理されてきた。

正しいパターンを効率よく覚えたいのに、テキストの練習問題には答えがない場合が多い。添削もしてもらえないとなれば、なんのための学校なのだろう。

その点、今の先生、チェックはしてくれる。が、ペケをつけるだけで、何が間違いなのかわからない。スペルなのか、語順が違うのか、論旨が違うのか、ピリオドが抜けているだけなのか・・・。聞きにいくと、自分で調べろと・・・・それが学習過程だからと・・・事務方も交えた話し合いを終えて、やっと、しぶしぶ、赤をいれてくれるようになったけど、油断するとすぐ元に戻る。

文法に対して「なぜ?」「どうして?」と疑問をもって、 文法理論を構築していくことを大人に求めるって・・・語学の達人たちが言うこととはかけ離れた現実である。

あー 勘違い。オランダ人って外国語教授法のセンスがないんじゃないかと最近思っている。

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