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2012年5月30日水曜日

海外移住で差別は避けられない。語学を磨け。

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オランダは「寛容の国」といわれ、差別がない国のような錯覚を受けるがこれは幻想。

以下の引用で書かれているイタリアの「エクストラコムニターリオ」は、オランダではアロホトーンAllochtoon(外人)枠という。

今までの経験から感じること。
オランダ人には黄色人種という分類はなく、白人 または 有色人種という区分。
有色人種は 黒人も黄色人種も含めてひとまとめ。ただしアジア人というくくりはあるけどね。

ま、肌の色に限らず、思想や宗教、年齢、ジェンダー なんでも差別の対象になるわけであって、これは世界共通。

以下の引用はイタリア語通訳をやっている人が2004年ごろに書いたもの


ロッテルダム港のクレーン、壮観です
留学のススメと言うか、ススメナイと言うか。
http://www002.upp.so-net.ne.jp/rakuen/roma/loveletters.htm

何故ならまず第一にわたくしたちは黄色人種で、非ヨーロッパ共同体出身なわけです。 「エクストラコムニターリオ」と言う言葉がありますが、これはまさに「共同体の外の人」という意味なのですが、この言葉を、イタリア人は、いささか差別的に使います。「エクストラコムニターリ(複数形なので語尾変化してます。)が増えたから、治安が悪くなった」とか、「エクストラコムニターリを追い出せ」とか、普通の会話で言います。
それは、何も善良な、そしてかなりのお金をイタリアに落として帰るわたくしたち日本人留学生に対して言っているのではなく、主に不法移民の人たちを指して言っているのですが、しかし。 
ヨーロッパ中心主義、というのはかくも根深くイタリア人の心に根付いている、と言う証拠だと思うでしょ?ヨーロッパ共同体の外の人、ということばが、そのまま、「イタリア人に迷惑をかける浮浪者達」という意味合いを帯びてしまうんだから。わたくしたちがいきなりそういう罵声を浴びることはまずありません。でも、そういう文化の中に乗り込んでいくのだということは、例えイタリア人がどれほど親切そうで、どれほど明るそうでも、きちんと心に命じておくべき。

オランダでも地方に住む一般庶民には、不法移民も国際結婚組みも区別できません。メディアがあおる「外国人は犯罪者、税金を食い物にしている」を、多少なりとも そのまま信じています。でも、これは日本でも同じ。国際結婚をしているとかの事情で、自分に関係なければ誰も気にも留めませんよね。

卑屈になれという意味ではなく、敵地に乗り込んでいくと言う意味でもなく、ちゃんとそれを理解して、そのハンディをくつがえして対等に渡り合えない限り、イタリア人と勝負はできません。
(中略 )
でもそこにはある意味での人種差別や、言葉の壁が厳然として存在し、ま、三ヶ月くらいならそんなのを感じるまでもないかもしれないけど、長期となると、どうしても孤独とか、ストレスとかを感じることになるのよ。


留学生なら帰る場所はあるかもしれないけど、国際結婚や移住なら行った先に居場所をみつける必要があるのだ。そのためには やっぱりコミュニケーション能力 つまり語学能力が最低限必要となってくる。

先日、私と同年代のベトナム人女性と話していたときのこと。
博士号をもち、つい最近まで国連のプロジェクトで働いていた人。
彼女が「ヨーロッパで生きる限り、私たちはアジア人として下にみられることは避けられないわよ。彼らに見下されないために、対等にわたりあうために、語学のレベル(オランダ語)は高ければ高いほうがいいわ」

「はっ」とさせられる言葉であった。

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