このブログを検索

2012年7月5日木曜日

ヨーロッパは老舗の鮨屋に似ている

ふと、思ったのだが、ヨーロッパという共同体は「一見さんお断り」の鮨屋やお茶屋、会員制クラブに似てるかも。

両者に共通するのは「よそ者」は絶対受け付けない閉鎖性、保守性、ある種の傲慢さ・・・

お馴染みさんになるまで、立ち居振る舞い、装い、金払い、厳しくチェックされ、そのお店の雰囲気にそぐわないとなると、女将や大将から、嫌味を言われたり、無視されたりして、居心地悪くなるような事態に追い込まれ、店への立ち入りは断念せざるをえなくなる。

それでもって通だけが使う、隠語にも通じてないとバカにされる。細かなお作法にも粗相があってはならない。かといって、粋がるフリをしたなら、たちまちひんしゅくを買い、冷笑されるのが落ち。

そのかわり、いったん受容されれば、親密な関係が築けるのが「一見さんお断り」業界。上客になれば、至れり尽くせりで便宜をはかってもらえる。

用心深いヨーロッパ系

ヨーロッパという共同体も似たような面をもっている。
自分たちの規範に当てはまらない人たちは、あくまでもよそ者である。外見、宗教や思想、言葉の違う人たちは、なるべく店の中にはいってこないでね・・・ということだ。

今の学校でも同じ言語圏や同じ職場の人間同士で固まっている人が多い。フレンドリーな人もいる半面、初めは挨拶しても知らん顔で横を向いてしまう人もいた。オープンなのは例外なく、アジア系、つづいて中東、南米・・・ヨーロッパ系は二極化する。

でもさすがに半年近く顔をあわせていたら、慣れるのか・・・警戒心が解けるのか・・・。
初めは、とんでもなく無愛想だったのに、今は、町であったら、かけよってきてハグにキス。ちゃーんと名前も覚えてくれていたり・・・・

あまりの差に「ひゃぁーどうしちゃったの?」と、こっちが、とまどうこともあるほどだ。

身元が判明しなければ不審者扱い?

店の対応もそうだ。ときおり、オランダでも私一人だと、すごく邪険にされたり、後回しにされたり、そこに存在しないかのように対応されることがある。でもネイティブの配偶者といると、まずはそんな目にあわない。それより、とたんに店の対応が、ころっとフレンドリーに変わる経験は数知れず。観光客でもない学生でもない、一人で行動する外国人は、きっと素性のわからん、うさんくさい奴の範疇にいれられてしまうのだろう。

これって身元チェックが厳しく、上客の口ぞえや同伴で、訪れたなら、とても待遇よくしてもらえるけど、そうじゃなければ、ケンモホロロの対応を受ける・・・そんな「一見さんお断りの店」にそっくりだわ。

結局、移民教育はお作法学校のようなもので、異教徒や異文化の匂いを消そうとするものだ。建前は別だが、現場では異文化の相互理解という雰囲気はゼロである。

海外移住で差別は避けられない。語学を磨け。
移民問題でヒステリーになっている国家
 ヨーロッパ系だけはきつい
「いえてるかも・・」バナークリックで1票。励みになります。一日1クリック有効。

関連記事

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

►をクリック、投稿が一覧表示されます