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2012年7月25日水曜日

文化による思考の違いは、かくも大きい。海外在住者必携の本

西洋人と東洋人、かけ離れた世界観がカルチャーギャップをうむに リンクをはったTV番組のネタ本は 以下の2冊。

TVにも登場した リチャード・E・ニスベット氏 と 増田 貴彦氏は 同じ研究グループで、文化人類学と心理学を統合した、「文化心理学」という新しい領域の研究をしている。

 

「ボスだけを見る欧米人 みんなの顔まで見る日本人」は新書なので、気軽に読める。私もこの本を手にして「面白い!もっと知りたい」と思って、「木を見る西洋人 森を見る東洋人」を追加で手に入れた。詳細は上記バナークリックして、アマゾンで中味閲覧。

両著ではビジネス、学業、国際結婚 さまざまな場面で、西洋人とかかわりをもつときの「どうもしっくりこない感じ」を科学的にうまく解き明かしてくれている。
問題となるのは、性格でもなく、言葉の問題でもなく、ずばり「世界観の違い」なのだ。

この本によると
  • 欧米文化圏では「分析的思考様式」・・・・アリストテレス以来、主流。
ある出来事に関わる瑣末なことまですべて含めて考えていては話がややこしくなるばかりで明晰な思考とはならない。核心の少数の事項だけつきつめて、一刀両断するのが好ましい。(p67)

  • 東アジア文化圏では「包括的思考様式」
世の中は複雑で、本質を理解するには関連した要因が複雑に絡まりあっているさま、全体像を把握する必要がある。中庸が大事。(p67)

お互いバカと思っている?

常日頃
「なんで、オランダ人は いっぺんに情報をださないんだろう? 全体像がみえないじゃないか」と思うことが度々。

で、事態を把握するために、色々聞くと「ごちゃごちゃ言うな」と切り捨てられることが多い。あるいは、相手が理解しやすい周辺情報をあたえようとすると、混乱してしまう人の多いこと・・・

正直「キャパ小さぁー。この人たちって頭悪い・・?」と思わないでもないんだけど、上述した論からすると、なるほどね。逆にオランダ人は「ゴチャゴチャうるさい東洋人め!」って思ってんだろうかなぁ。

他にもいっぱい 「あー、いえてるわ」というエピソードがもりだくさん。

予備知識があれば、たとえエゴのかたまりみたいな外国人に出会っても、ほんのちょっぴりストレスが緩和され、異文化雑学ネタになっちゃうよ。精神安定剤に手元においておくことをお勧め。

赤ちゃんは言葉を動詞から覚えるか、名詞から覚えるか?
世界は名詞の集まりか、動詞の集まりか

アラビア世界やラテン系のデータもでてきたらもっと面白くなるだろう。今後に期待したい分野。

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